今回はすぐるの父からの依頼で、ハイエース(200系4型2WD)をカスタムして2インチローダウンさせてみました。

すぐるは過去にキャラバンはいじったことがあるのですが、ハイエースのローダウンは初めての作業だったので、とても勉強になりましたー。

ハイエースのローダウンを自分でやってみたいけどやり方がわからないという人や、車検に通るか心配って人もいると思いますので、今回はハイエース4型の2インチローダウン方法を実際にやってみた動画を使って解説していきます!

ハイエース4型の2インチローダウンは車検通過可能?

ハイエースのローダウンを2インチでやりたい人もいると思いますが、1.5インチまでにした方がいいです。

その理由は、ノーマル仕様車を4cmよりもローダウンする場合は構造変更が必要になるからです。

それを考えると1インチ=2.54cmなので、1.5インチ(3.81cm)のローダウンが安心でおすすめなんです。

また3インチよりも下げる場合、重心が下がるので安定性は増すのですが、大掛かりな車体加工も必要になってしまいますし、地面や縁石などにガリっちゃう危険性も大幅にアップします。

DIYでやる場合は特にですが、4cmの基準を超えないようにした方が無難です。

ハイエースの乗り心地を改善する方法

「ハイエースは乗り心地が悪い!」

なんてよく言われますが、改善する方法はあります。

今回すぐるも行なった、振動を減らす装置であるショックアブソーバー(略称:ショック)の前後交換

その他にもフロントでは、左右の足の連結部品で不規則な揺れを抑える装置、スタビライザーの交換

すぐるはトーションバー(ひねりの反発力を利用した棒状のバネ)をゆるめただけですが、それを強化トーションバーへ交換することでも乗り心地は向上します。

リアの場合は、リーフスプリングを交換したり、リーフスプリングをスムーズに動かすための部品であるシャックルを交換したりするといいですね。

また、ハイエースはハコ型をしていますよね?

そのため、ちょっと攻め込んだ走りをすると、車体にヨレがおきてしまいます。

それが乗り心地やハンドリングに影響してきまうんですよねー。

それを改善するには、車両の下回りのフレームを強化するフレームサポートセットを取り付けるのもいいかもしれませんね。

当然いろいろやろうとするとお金がかかるので、あとはお財布と相談ですね(笑)

ですが結局、どれをどうしたか?とかではなく、車両全体の部品の組み合わせや調整のバランスがその車の乗り心地やその他の要素を決めるキモなんですよね。

いろいろな部品が組み込まれた車両を乗り比べてみるのが一番ですが、なかなかそうもいかないのが現状ですね…(笑)

ハイエースはなぜ乗り心地が悪いのか?

今では一般家庭の乗用車としても大人気のハイエース。

ご存じの方もいると思いますが、ハイエースは元々荷物配送や作業道具の輸送がメインでした。

ですので、重荷に耐えられる構造、荷物がたくさん積めるスペースがある作業車として開発・改良された車種なんです。

そのため、普通車と比べると人や荷物が乗っていない場合は、乗り心地が悪い(固い)なんて言われてしまうんですねー。

とは言え、クロワークスの車中泊でも使用するクロワークス号(クリッパー)よりも遥かに乗り心地はいいですよ(笑)

ぶっちゃけすぐるも自分のハイエースが欲しいです!!

ハイエース4型の2インチローダウンに必要な材料

今回は、すぐるの父のハイエースをローダウンするということで、実は部品も父が用意したものなんです。

ですので、部品の紹介では「すぐるならこれを使いますよー」っていう部品をご紹介します。

ローダウンブロック

ハイエースのリア(後部)は、車体を支えている鉄製の台枠(車台)と車軸(ホーシング)をつなぐ方式の1つ『リーフ式サスペンション』というリーフスプリング(重ね板バネ)で車台を支える構造になっています。

リーフスプリングとホーシングの間にこのローダウンブロックを入れることでホーシングが持ち上がるので、車高を低くすることができます。

U字ブロック(ボルト)

リーフスプリングとホーシングを固定している部品。

リーフスプリングとホーシングの間にローダウンブロックを入れた分、長いものに交換する必要があります。

 

ハイエースのローダウンは、材料としては最低限この2つがあればできます。

この2つのキットなら、1万円あれば余裕で買えますね。

ここからは交換した方がいい部品の紹介です。

バンプラバー

今回すぐるも交換したバンプラバーは、車体が振動で沈み込んだ時にホーシングに当たって衝撃を和らげ、沈み込みを抑えるゴムの部分で、車高が低くなった分短くなったものに交換する必要があります。

これを交換しないと最悪の場合、バンプラバーが常にホーシング等と接触した状態になるため、乗り心地が最悪になります。

なので、これはできれば交換した方がいいと思います。

純正のバンプラバーをカッターで切るという荒業もありますが、元の状態には戻せないため、個人的にはおすすめはしません。

そのリスクを負うほど高いものではないので、気になる方は購入しましょう。

チューンドトーションバー

トーションバーをゆるめるだけでなく、より良いものに交換することでハイエースの乗り心地が向上します。

フレームサポートセット

先ほどもご説明した通り、車両の下回りのフレームを強化し、乗り心地を向上させます。

今回紹介したのは2WD用で標準ボディ用のものです。

4WD用、ワイドボディ用のものもあるので、自分のハイエースにあったものを選びましょう。

ハイエース4型の2インチローダウンに必要な工具

ジャッキ

今回すぐるが使っているジャッキはこれです。

リジットラック(通称:ウマ)

これを使って持ち上げた車体を支えます。

こういった三角形のコンパクトのものも安くてつかえるのでいいですが、もっとしっかりした下記のタイプものがすぐるのおすすめです。

エア・コンプレッサー

作業をスムーズに行うには欠かせない工具がこのエア・コンプレッサーですねー。

すぐるは作業環境的にも静音性が必須だったので、サイレントタイプにしました。

近隣に住宅が多い環境の場合は、必須ですね。

メーカーに関してですが、すぐるは

「迷ったらとりあえずアストロプロダクツ買っとけば間違いない!」

と思っています(笑)

ラスペネ

今回、潤滑剤として使ったのがこのラスペネ。

ショックアブソーバーの交換でゴム部品を取り付ける必要があったので使いました。

CRC556とかでもいいんですけど、すぐるのおすすめはこちらです。

スレッドコンパウンド

ネジ山のかじり(ネジ山を傷付けること)防止に最適なのが、こちらのスレッドコンパウンド。

サビも出にくくなりますしおすすめですよー。

すぐるが使っているものは10年以上前に買ったものなので、パッケージ若干変わってますね(笑)

その他レンチなどの工具

今回様々なレンチを使用しましたが…

すぐるおすすめの工具は多すぎて紹介しきれないので、改めて紹介します。

ハイエース4型の2インチローダウン方法解説動画

リア編

フロント編

ハイエース4型の2インチローダウン方法

こちらは動画と合わせてご覧ください。

まずはリアからやっていきましょう!

リア編

ハイエースのリアは、一般的な車よりも交換する部品が多かったりします。

(どこまでやるかによりますが)

今回リア編ですぐるがやったことは…

・ローダウンブロックの挿入

・バンプラバー交換

・ショックアブソーバー交換

主にこの3つです。

1.タイヤを外す

エア・コンプレッサーを使ってボルトを外して、車体からタイヤを取り外します。

2.U字ボルトを外す

ローダウンブロックを挟み込むために、全てのU字ボルトを外します。

3.ローダウンブロックを挟む

左右のリーフスプリングとホーシングの間にローダウンブロックを入れます。

4.U字ボルトの交換

この作業を1人でやるのはけっこう大変でした(笑)

右をやれば左がズレ、左をやれば右がズレ…

ちょっとずつ固定していくことで、一人でも取り付けることは可能でした。

5.バンプラバー交換

モノによりますが、今回すぐるがやったのはボルト2つでとめるだけでしたので簡単でした。

6.ショックアブソーバー交換

元々付いているショックアブソーバーを外すのは簡単ですが、取り付ける時は先ほど紹介したラスペネなどで取り付けてあげるといいですね。

スベりがかなり良くなります。

フロント編

フロントのローダウン作業は、一般的な車だとサスペンション交換などの大掛かりな作業が必要ですが、ハイエースの場合はそこまでではありません。

1.トーションバーをゆるめる

フロントのタイヤとリアのタイヤの間にあるボルトをゆるめていきます。

ネジをゆるめると車高が下がり、ネジをしめると車高が上がります。

ダブルナットで止まっているので、モンキーレンチとスパナでゆるめていきます。

巷では25回転との噂でしたが、すぐるは20回転でいい具合になりました。

ここは調整しながらやってみて下さい。

2.ショックアブソーバー交換

ボルトをゆるめて取り付けられていたショックアブソーバーを外します。

ここでの注意点としては、ブッシュのゴムをはずした際に元の向きがわかなくならないようにしておいて下さい。

3.バンプラバー交換

フロントのバンプラバーも交換します。

4.タイヤを戻して高さを確かめる

トーションバーのナットをしっかりとしめるまえに、高さを確認してみます。

大丈夫そうなら、トーションバーのナットをしっかりしめます。

ローダウンの後はレベライザーの調整も!

ローダウンをしたらレベライザーの調整もしましょう~!

詳しくは下記リンクからどうぞ!

ハイエース4型のオートレベライザー初期化

テールランプを交換してみたい方はこちらもどうぞ!

ハイエースのテールランプ交換方法とおすすめのテールランプ

最後に…

さて、いかがだったでしょうか?

すべての車に言えることですが、特にハイエースはこだわればこだわるほど楽しくなってきちゃいますねー(笑)

すぐるも早く自分のハイエースが欲しくなってきちゃいました!!;;

自分のハイエースが手に入ったらめちゃくちゃいじるぞー!

ではでは~!

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