「やりがい」のない仕事はやめていい。中越裕史著

これは、前回の読書メモ、私の人生が変わった・・・かもしれない一冊で最後に書いていた本です。
著者である中越裕史さんは、心理カウンセラーをしている方だそうです。
最初にまとめを述べてしまいますが、この本は非常にやさしい本です。
何にやさしいかと言うと、読み手にやさしいです。心理カウンセラーらしく、逆説は唱えていますが、否定はほとんどありません。

会社員をしていれば、ほとんど必ず、嫌だと思う気持ちがあると思います。その思いをそっと汲み取ってくれているような感覚になります。
どちらかと言えば、リラクゼーションに近い効果があるのかもしれません。
そして、「天職」とはどのような仕事のことなのかをご自身の体験を交えて、優しく諭してくれます。

会社員に疲れてしまった方や、転職を考えているが、具体的な道がわからないといった方におすすめ出来る本だと思っています。

何を隠そう、私自身も転職を考えています。
ですが、自分自身のことなのに、やりたい仕事がないんです。
今の仕事は嫌だけど、次にやりたい仕事が思い浮かびません。
そんなときに、「精神科医が教える読んだから忘れない読書術」樺沢紫苑著に出会いました。そして、そこで教えられた通り、本を読もうと書店で偶然見つけた本が『「やりがい」のない仕事はやめていい。』中越裕史著でした。この本にはこんな一節があります。

「もし今晩、枕元に神様が現われて、あなたがどんな仕事に就いたとしても、必ず成功すると約束してくれたとしたら、あなたはどんな仕事を選びますか?」
この一説は私自身が考えさせられました。
私のしたいことはなんだろう・・・と。
私は学生の頃、漠然と家でパソコンを扱いながらお金が稼げればいいなと思っていたことを思い出しました。
よくある思いつきで、自宅で株やFX、アフィリエイトなどで稼げれば楽で楽しい生活ができるのではないかと思っていました。会社員である現在も考えは変わっていません。
もちろん、今年の4月から始めたブログでは、まだ1円も稼げていませんが、夢に向かっていると思うと、心の底から楽しいと思える自分がいます。
いつのまにか忘れてしまっていることを教えてくれる一説です。
「子供のころに解りかけてたことが、大人になって、解らないまま~♪」(ザ・ハイロウズ)名探偵コナンの初代主題歌ですが、今が全くその通りになっているっていうね・・・

「細いロープをちぎれない象」
サーカスの象について書かれています。小さい小象付けられたロープは力が弱いためちぎることができないです。それが大人になった象にロープを付けると、力があるにもかかわらず逃げられなくなってしまうことが書いてあります。
これは子供の頃の挫折が大人になっても大きく影響してしまっていることに該当します。
私にもなにか挫折したり、親に無理だと言われた経験があったんでしょう。(覚えていませんが)なんだか小さくまとまってしまっている感が現在になって付きまとっています。
そして、大切なのは最初の一歩を踏み出せるか。ということも解いています。
私はブログを始めたので、最初の一歩だけは踏み出せたのではないかと自負しています。(ほんっとうにちっさい一歩だと思いますが・・・(笑))

「手遅れになる年齢はない」
この言葉はすごく勇気をもらえた言葉です。
ぶっちゃけてしまうとどこかで一度は聞いたことがある言葉なのですが、いざ自分が年齢や、状況、責務などに縛れてしまうとやはり学生のうちにやっておけばよかったとか言い訳がましいことを言いたくなったりするんです。
私の状況といえば、妻子持ち、家のローン持ちと一般的には一番苦しい時期なのかもしれません。2歳の子供が成長すれば、学費がもっとのしかかってくるでしょう。
こんなときに転職なんて・・・夢に向かって頑張る!?アタマおかしいんじゃないの?と言われて当然ですが、こんな言葉もあるのをこ存知でしょうか?
「今が一番若い」
来年になってしまえば、30歳の自分はさっそく過去の人になってしまいます。
会社で仕事に翻弄されていると、年単位の時間の進み方が半端なく早いと感じてしまいます。
じゃあ物事を始めるのはいつか
「今でしょ!」
これはご存じの通り、林先生の言葉ですが、全くその通りなのではないかと思います。
時間は有限です。やらない後悔より、多少のリスクなら背負ってやってしまった方がウジウジしているよりよっぽど満足度が高いのではないかと、また、希望を持ってなにかやっているとちょっと自分を好きになれるのが嬉しいと感じられる所が、私にとってのブログの良さかなと思っています。

「やりがい」のない仕事はやめていい。

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